シーケンス検出とスキャンの仕組み

SeqLens は、ファイル名が「ベース名 + 連番 + 拡張子」というパターンに一致する画像を、同じベース名・同じ拡張子・同じパディング桁数でひとまとめにして 1つのシーケンスとして検出します。

例えば shot_0001.exr から shot_0100.exr までは 1つのシーケンスにまとまります。2 フレーム以上集まったグループのみが対象で、桁数が異なるもの(shot_0001.exrshot_00001.exr)は別シーケンスとして扱われます。

意図しない負荷を防ぐため、フレーム範囲が 100 万を超えるグループは検出されません。

対応拡張子

設定ダイアログから、スキャン対象の拡張子を選択できます。

デフォルトで以下の拡張子に対応します。動画ファイルには対応しません。

  • JPG/JPEG
  • PNG
  • WebP
  • TIF/TIFF
  • EXR
  • DPX
  • TGA
  • BMP

対応形式の追加のリクエストは、コンタクトフォームからお寄せください。

除外ルール

設定ダイアログから、除外するファイルのパターンを.gitignore 互換の構文で設定できます。

.gitignore構文: https://git-scm.com/docs/gitignore

# 一時ファイルとキャッシュは無視
_tmp/
**/cache/

# ただし重要な review フォルダだけは残す
!**/cache/review/

また、.seqlensignore ファイルをプロジェクトルートに配置することで、プロジェクト固有の除外ルールを設定できます。

スキャンの仕組み

プロジェクトを開くと、ルートフォルダ以下のスキャンが始まります。初回スキャンは C++ で実装されたネイティブスキャナがディレクトリを再帰的に走査し、ファイル情報を一括取得して高速にシーケンスを検出します。2回目以降は前回のスナップショットと比較し、変化があったディレクトリだけを再走査する差分スキャンが動作します。

プロジェクトを開いている間は、ルートフォルダ以下のファイルの追加・更新・削除を検知し、リストを自動更新します。バックエンドはプラットフォームに応じて自動選択され、macOS は FSEvents、Windows は ReadDirectoryChangesW、Linux は inotify を使用します。これらが利用できないネットワークボリュームではポーリングモードにフォールバックします。コピーや移動など I/O 負荷の大きい操作の最中はウォッチャーが一時停止し、ステータスバーに Watcher 停止中 バッジが表示されます。操作完了後は自動的に再開され、停止中に蓄積された変更もまとめて反映されます。手動で再スキャンしたい場合は Cmd/Ctrl+R表示 → 再スキャン、またはアドレスバー / ステータスバーの再スキャンボタンを使います。

NOTE

コピーや移動の実行中に出る Watcher 停止中 は異常ではありません。大量の I/O を「削除 + 追加」と誤検知しないための一時停止で、操作が完了すると自動的に解除されます。

ステータス一覧

ステータス意味
正常欠損なし、正常な状態
欠落連番に欠損あり
更新中最近書き込まれたフレームが含まれている短期状態
異常Anomaly ルールに合致するフレームを含む
エラーI/O エラー等で読み取れない

更新中 は各フレームの「最終更新時刻と初回観測時刻のうち新しい方」がしきい値内に収まっているかで判定されます。cp -prsync -a のように元の更新時刻を保ったままコピーされたフレームでも、初回観測時刻が新しいため正しく「更新中」と認識されます。しきい値は Settings → スキャン → 「更新中」の閾値(秒) で 1〜3600 秒の範囲で変更でき、デフォルトは 5 秒です。レンダリング中のフレームが順次出力される様子を可視化する用途に便利です。

なお 更新中異常 は表示上の派生ステータスで、判定の優先順位は 更新中 > 欠落 > エラー > 異常 > 正常 の順です。

SMB ボリュームに関するヒント(macOS)

macOS で SMB マウントされたボリュームを開くと、初回に 1 度だけ警告ダイアログが表示されます。macOS の既定設定では SMB 上のファイル変更検知に 5〜15 秒かかるため、/etc/nsmb.confnotify=yesdir_cache_* 系の設定を追加してリアルタイムに近づけることを推奨する内容です。設定後は OS の再起動ではなく、Finder のサイドバーから共有を取り出して再マウントすると反映されます。閉じる で閉じるか、今後表示しない で以後非表示にできます。